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難病 パーキンソン病 家内と共に生きる。

パーキンソン病 介護・症状日誌

Fushimi-ku Kyoto city

パーキンソン病 用語解説集PD Glossary


パーキンソン病 症状・くすり 用語解説



パーキンソン病で、よく耳にする 症状 ・ 薬 の用語をカテゴリー別に、あいうえお順にリストで解説。
(詳細は、下線部分をクリック)


施設写真 Page Contents

・ パーキンソン病  症状  くすり

そのほか用語解説
神経伝達物質の解説集 ・神経細胞・受容体の解説集

中枢・末梢神経系の解説集  ・アミノ酸タンパク質

酵素の解説集



Symptom

パーキンソン病 症状の解説集


  あ行  か行  さ行  た行  な行  は行  ま行  や行  ら行  わ行



パーキンソン病の症状

あ行

英語 日本語  解説
Neuroleptic
Malignant
Syndrome
悪性症候群 抗パーキンソン病薬を長期投与、向精神薬(服薬)している
と起こる可能性が有ります。

症状は、
・発熱(微熱で始まることもあるが、大抵は38-40℃に至る
    高熱)、
・発汗、 ・流涎(よだれを流す)、・言語障害、 ・嚥下
 障害
・頻脈(脈が速くなる)、・無動(身動きしない)
・意識障害、 ・筋固縮、 ・振戦、 ・脱水症状、
・呼吸障害、 ・循環障害、
・腎不全等を併発すると死に至ることもあります。

対症としては、薬の中止、水分、栄養補給。

原因は、
・ドーパミン受容体遮断仮説
・ドーパミン・セロトニン不均衡説
・カテコラミン異常説
 (ドーパミン・ノルアドレナリン不均衡説)
最も有力な説は、ドパミンD2受容体の遮断が関係して
いると考えられています。
 A・D・L エ・ディ・エル ADLは、Activities of Daily Livingの略で、「日常生活動作」
「自分の事が自力でどれぐらいできるか」と言う意味で使用
されていることが多い。
Wearing-OFF
(日内変動)
ウェアリング-
オフ
抗パーキンソン薬の効果継続時間が短縮し症状が変動する
状態

・長期 抗パーキンソン薬の投与(服用)とともに、
 ドーパミン神経終末が減少しドーパミントランスポーター
 より再取り込されたドーパミンを保持が出来なくなる。
・ドーパミン神経のシナプス小胞の合計が減少してくると、
 いわば、ドーパミンを蓄えておく「容器」が小さくなる
 ため。
・血液中、薬剤の半減期(服薬する前に効果の減弱を自覚)。

1日の途中でドーパミンが枯渇して運動症状が不随に悪化
してきくる、これらが「ウェアリング・オフ」現象の主な
原因と推定されています。

このほか、ドーパミンが脳内のモノアミン酸化酵素などの
酵素で分解されることも関係している可能性があります。
(2014JUN10追記)
OFF (状態) オフ 抗パーキンソン薬の効果が切れて体が動かない状態。
OFF - Period
dystonia
オフ- ピリオド
ジストニア
抗パーキンソン薬の効果が低下してきた時に見られる。
足の筋に強い持続性の筋収縮が起り関節は固定して動かせ
ない事が多い。
早朝おこるアーリー モーニング ジストニア
(early morning dystonia)も含まれる。
ON (状態) オン 抗パーキンソン薬が効いていて身体(全身)を随意運動
(動かす)することが出来る状態。
ON - OFF オン-オフ 急激にON・OFF状態が変動する現象で、予測不可能である
事が特徴。



パーキンソン病の症状

か行

英語 日本語  解説
Bradykinesia  寡動 寡動(かどう)は、動作が緩慢となり、動作の開始が遅くなる。
筋の緊張が亢進し、筋固縮が出現した状態です。
寡動が亢進すると無動と成ります。

仮面様顔貌(まばたき)が少なくなり、表情に乏しい顔貌、
すくみ足(歩行開始時に第一歩を踏み出せない)、小刻み
歩行、前傾姿勢、小字症、小声症などの症状が出現する。
不随意運動である振戦を伴うと、薬剤性パーキンソニズムと
呼ばれる状態。
Mask like face  仮面様顔貌 仮面様顔貌(かめんようがんぼう)は、
運動緩慢(Bradykinesia)および無動症(akinesia)の一種。
顔の筋肉が筋固縮となり亢進して無表情となり、まばたきも
少なく、一点を見つめるような顔つきと成るのが特徴。
 Dysesthesia  感覚障害
(異常感覚)
下肢が熱い、しびれて痛い、胃痛、胃が気持ち悪い、触覚、
痛覚、温度覚、振動覚、位置覚など感覚の鈍化、痺れや痛み、
筋力・統制力の低下を生じる運動感覚の失調。原因となる
疾患が無い場合、統合失調症の陰性症状。

パーキンソン病ではoff時に痛みの閾値が低下しており
L-dopa服用で正常化する。痛みや感覚症状は中枢性に
起っており、Wearing-offを軽減
する治療薬の調整、神経痛治療薬で対応。
閾値となる電位の制御は、線条体-尾状核で行われていて
黒質-緻密部からのドーパミン不足で起こるとされている。
また、学習と記憶のフィードバック処理、言語の理解にも
影響があると考えられる。
Hallucinatory 幻覚 

・幻視
・幻聴
パーキンソン病患者の幻視(げんし)・幻聴(げんちょう)。
「誰もいないのに、誰か後ろにいる感じがする」
「床のゴミが動いて虫に見える」
「床が水浸しの様に見える」などの幻視。

「実在しない音や声がはっきりと聞こえる」
「人の話し声、数人の会話が聞こえる」などの幻聴。
薬物治療で出現する場合があり、これはドーパミンの補充療法
と関連して生じる可能性があります。幻覚が起こった場合には
パーキンソン病の治療薬を減らす必要のある場合があります。
(腹側被蓋野からのドーパミン分泌量を抑制する事で幻覚、
妄想を抑制)

パーキンソン病で脳内ドーパミンの減少のみならず、アセチル
コリンという物質も低下する患者さんがいることがわかって
きました。アセチルコリンは記憶とも関連する物質ですが、
パーキンソン病の幻覚とも関係している
可能性が指摘されています。

レヴィ小体症では、幻視が出現。統合失調症では、幻聴が出現。
アルコール依存症の離脱症状で、小動物幻視(虫などが見える
)が出現
する事がありますが全てあてはまるわけではありません。
(2014JUN11追記)
 Rigidity  筋固縮 筋固縮(きんこしゅく)は、関節を動かす際に抵抗感を感じる。
・鉛管様強剛(えんかんようきょうごう)
・歯車様強剛(はぐるまようきょうごう)の症状があります。
パーキンソン病疾患では歯車様強剛が特徴的に現れ、手・足の
関節で認めやすい。
この症状は、筋肉が悪いのではなく、神経の調整が悪い。
Q ・O・ L

Quality of life
 キュ・オ・
エル
人生の内容、生活の質の向上を指し、人らしい生活や自分らし
い生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを
尺度としてとらえる概念である。
QOLの「幸福」とは、身心の健康、良好な人間関係、
やりがいのある仕事、快適な住環境、十分な教育、
レクリエーション活動、レジャーなど様々な観点から計られる。



パーキンソン病の症状

さ行

英語 日本語  解説
Postural instability 姿勢保持
反射障害
姿勢のバランスが崩しそうに成った時に倒れないように
する反射が弱くなる障害。進行すると起き上がる事も
できなくなる。
Resting tremor  振戦 手、足、腕、下顎に周期的なふるえが起る不随意運動。
パーキンソン病の振戦は、安静時に起り、動作する事に
より軽減消失する事があります。
原因脳部位は、視床と考えられている。
Dyskinesia  ジスキネジア
(遅発性) 
遅発性(ちはつせい)ジスキネジア
長期間にわたるレボドパ (L-Dopa) 投与(服薬)に
よって起きる不随意運動で、
(長期間にわたる抗精神薬服薬によって起きる事がある)
ウェアリング-オフ時に起る。
運動症状の変動はレボドパ投与開始5-10年後の患者、
半数以上に起こり、年数が長くなるほどジスキネジアを
起こす患者の割合は高くなる
顔の表情をつくる筋肉や口の周辺、顎、舌、さらに手足
や体そのものが自分の意志とは無関係に周期的に動く
ようになる症状。

ジスキネジアには、ピークダズ・ジスキネジア、
ディファシック・ジスキネジア、オフダズ・ジストニア
(ジスキネジア)
等があります。
また、ジスキネジア、ジストニア症状を合わせ遅発性
ジスキネジアと呼び。
抗パーキンソン病薬によるジスキネジアでは、一般的に
眼球運動にはジスキネジアは出現しません。
ドーパミン経路、黒質→線条体のドーパミンD2受容体が
過感受性により起因とされています。
(過感受性とは、受容体のシグナルが減少すると代償的
に情報伝達系が活性化し少ないシグナルで生体内の機能
を維持しようとする事)
Dystonia  ジストニア
(遅発性)
 
遅発性(ちはつせい)ジストニア
長期間にわたる抗精神薬服薬によって起きる事がある
不随意運動。
(PDではOFF時に起る事が多い)

顔の表情をつくる筋肉や口の周辺、顎、舌、さらに手足
や体そのものが自分の意志とは無関係に動き硬直する症状
で、全身性ジストニアと局所性ジストニアなどに分類
されます。
局所性ジストニアには、手足の指、手や腕、足の筋肉、
腹部が異常に収縮、両眼の眼輪筋(まぶたを閉じる
筋肉)、唇が不随意に収縮、首の筋肉が異常に収縮
して頭が傾いた状態、喉頭や声帯の筋肉に発症し声が
出しにくくなる発声障害など。

大脳基底核の機能障害により、身体の一部または複数の
部分の筋肉が不随意に収縮し、全身または身体の一部に
ねじれ・硬直・けいれんなどが生じる。

長期間薬を投与(服用)によっておこる出現症状を
遅発性ジストニアと呼び、 ドーパミン経路、
黒質→線条体のドーパミンD2受容体が過感受性により
起因とされていてパーキンソン病では、
ウェアリング-オフ時に起る事もある。
 ジストニア
持続的な筋肉の収縮が不随意に起きて、身体の捻転や
硬直、反復運動などを生じる中枢神経系の難治性障害
です。
病態が多様なことから、神経回路レベルでの詳細な
メカニズムは明らかになっていません。
大脳基底核(特に淡蒼球)の異常な活動が原因とされて
いす。最近の研究で小脳の異常活動もジストニアの発症
に関わることが明らかになってきました。ただ、
小脳の神経活動が発症にどう関わっているのか不明です。

脳神経回路の情報伝達に欠かせない神経細胞内にある
カルシウムです。
カルシウム濃度が過剰になると細胞に悪い影響を与える
ため、濃度を調節する必要があります。この濃度調節に
重要な働きをしているのが
「イノシトール三リン酸(IP3)受容体」です。
IP3受容体は、細胞内にある“カルシウム貯蔵庫”である
小胞体の膜上に存在。延髄にある神経細胞群の下オリー
ブ核から小脳にある情報出力神経細胞のプルキンエ細胞
への入力頻度が上昇し、プルキンエ細胞が特徴的な神経
活動のパターンを起こすことが、ジストニアの硬直と
密接に関わっていることが解っています。
延髄にある神経細胞群の下オリーブ核から小脳にある
情報出力神経細胞のプルキンエ細胞への入力頻度が上昇
し、プルキンエ細胞が特徴的な神経活動のパターンを
起こすことが、ジストニアの硬直と密接に関わっている。
ジストニアは、大脳基底核を含まない神経回路で起きる
ことも示し、従来の大脳基底核の異常活動が原因という
説とは異なるメカニズムが示唆されています。
 Dysautonomia 自律神経
失調症
自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)は、
交感神経と副交感神経の自律神経のバランスが崩れた
場合に起こる症状。

自律神経は、自分の意思とは無関係に働く血管、
リンパ腺、内臓など組織に分布する神経系のことで、
呼吸や代謝、消化、循環など自分の意思とは無関係に
生命活動の維持やその調節を行い、絶えず活動する神経。
交感神経は、消化などの生命活動を活発にする働きをし、
副交感神経は交感神経とは全く逆の働きをする。
過労、ストレスなどで脳を休める時間が減ると自律
神経が興奮し、結果的に交感神経と副交感神経の優位
入れ替わりのバランスが崩れ、自律神経失調症となる
とされている。

身体症状は、めまい、冷や汗が出る、体の一部が震える、
脈拍が速くなる、血圧が激しく上下する、立ち眩みする、
耳鳴、吐き気、頭痛、微熱、過呼吸、倦怠感、不眠症、
味覚障害。

精神症状は、人間不信、情緒不安定、不安感やイライラ、
被害妄想、鬱状態が現れ、症状は実に多岐に亘るります。
Extrapyramidal
symptom
錐体外路
症状
錐体外路症状(すいたいがいろしょうじょう)は、神経
の働きが悪くなると、体の動きをコントロールできなく
なる不随意運動。
錐体外路症状は、1990年にAlexanderとCrutcherにより
提唱された大脳皮質―大脳基底核ループのモデルにより、
概念的に説明可能なものが多く、このモデルは現在も
広く用いられている。
パーキンソン病における動作緩慢は眼球運動系にも
認められ、それは大脳皮質―大脳基底核ループの障害に
よる事が判明している。

薬による錐体外路症状は、脳のドーパミンD2受容体が
過度に遮断されることで生じ、パーキンソン様症状や
遅発性ジスキネジアも錐体外路障害のひとつ。
原因薬はおもに抗精神病薬で、長期投与、大量服用時に
おいては高頻度に発現する。ジストニア、吐き気止めの
メトクロプラミド(プリンペラン)や抗アレルギー薬の
オキサトミド(セルテクト)による発症例も報告されて
いる。

症状は、
・筋緊張亢進(運動減退症候群):
 主に淡蒼球、黒質の障害で、筋固縮が亢進し、寡動、
 無動、ジストニア、歯車様強剛、嚥下障害が見られる。

・筋緊張低下(運動亢進症候群):
 主に視床と新線条体(尾状核、被殻)の障害で、
 筋固縮は低下し、ジスキネジア、舞踏病様運動、
 不随意運動が見られる。
Delirium  せん妄 せん妄(せんもう)とは、 意識混濁に加えて幻覚や錯覚
が見られるような状態。
健康な人でも寝ている人を強引に起こすと同じ症状を
起こす。背景には意識障害、幻視を中心とした幻覚、
精神運動興奮があると考えられている。
アルツハイマー病、認知症、うつ状態、複数薬物投与、
聴視覚障害(難聴や白内障)、感染症、アルコール常飲、
疼痛、手術後などいくつかの原因が考えられている。



パーキンソン病の症状

た行

英語 日本語  解説
 Therapeutic
window
治療健康
維持領域
Therapeutic-window(ゼラピエック-ウインドウ)とは、
治療のための健康維持に役立つ領域の事でPDで使われる
意味は、L-Dopa濃度がONと成っている濃度領域と言う
意味で使われている。
パーキンソン病・用語解説集
Diphasic-
Dyskinesia
ディファシック
ジスキネジア
ジスキネジアが進行すると L-Dopaの血中濃度の上昇期と
下降期に二相性に出現する遅発性ジスキネジア、ジスト
ニア。ON状態時には、ジスキネジア、ジストニアは消失
している。

確立された治療方法は無いとされているが、
理論的にはなるべくL-DOPA濃度を一定に保つことが良い
とされている。
実際にはL-DOPA内服回数を増やしたほうが良い人
(濃度の一定化を目指す)と、逆に減らしたほうが良い人
がいる。(dyskinesiaの起こりうる頻度の減少を目指す)
また、コムタンを中止、シンメトレル内服も効果が有ると
の意見もある。
Schizophrenia 統合失調症 統合失調症の症状
陽性症状ドーパミンが上昇):
 思考障害(他人の質問に対し、的外れな答えを返す。
 考えがまとまらず話がまとまらない)
 幻聴:聴覚の幻覚。(人の声、音に敏感)
 幻視 : 視覚の幻覚。(存在しない物が見える)
 幻嗅:嗅覚の幻覚。(臭いに敏感)
 体感幻覚 :体性感覚の幻覚。(皮膚・筋肉・間接で
       視床が関与)

陰性症状ドーパミンが低下):
 認知機能障害、記憶力、注意・集中力、計画、思考、
 判断、実行、問題解決などの複雑な知的能力の欠如。
 不安感・焦燥感・緊張感、自発性の低下
(自分ひとりでは何もしようとせず、家事や身の回りの
 事にも自発性がない、感情の動きが乏しくなり無関心)
 また、なんとなく胃が痛い、病院にいって検査しても
 異常がないなど。

機能低下の部位
視床 → 前頭皮質(前頭葉の内側前下面領域で意思の決定、
学習に関わるとされている部位)をつなぐ神経線維の結合
が弱まっている。
Delayed - ON デレイド-オン 抗パーキンソン薬を服用してON状態に成るのに時間が
かかる。



パーキンソン病の症状

な行

英語 日本語  解説
NO - ON ノ−オン 抗パーキンソン薬を投与(服用)しても効果が認識できず、ON状態に
ならない。



パーキンソン病の症状

は行

英語 日本語  解説
Cog‐wheel
rigidity
 歯車様強剛 歯車様強剛(はぐるまようきょうごう)は、手・足を他動で動か
すと、あたかも歯車を回転させるようにカクン,カクンと
間欠的断続的抵抗を
感じる。手関節から症状が現れる事が多く、次いで肘関節、
肩関節などの四肢の近位部に出現する。
Peak-Dose
Dyskinesia
ピークダズ
ジスキネジア
ON状態で出現するジスキネジアの症状。
レボドパの血中濃度がピークに達する時間帯で起る。
顔面、舌、頭部、四肢、体幹に不随意運動として現れる。



パーキンソン病の症状

ま行

英語 日本語  解説
Akinesia  無動 無動(むどう)とは、寡動が亢進した状態で、不随意運動。
手足を含む肢体が自分の意志で動かせられない状態です。
パーキンソン病では、大脳基底核の神経伝達物質ドーパミンの不足から
起こるとされています。



パーキンソン病の症状

ら行

英語 日本語  解説
REM sleep
behavior disorder
レム睡眠
行動障害
レム睡眠時は全身(体)は休んでいるが、脳は覚醒時に近い活動
をしており、全身の骨格筋は緊張が低下している。
通常であれば夢で見たことを行動に起こす事はない
(睡眠中は脳の信号を青斑核で遮断)が、レム睡眠行動障害は
何らかの原因で筋緊張の抑制が障害されるために夢で見たことを
そのまま行動に移してしまう。

脳幹部の脳腫瘍、パーキンソン病、オリーブ橋小脳萎縮症、
レヴィー小体病などいくつかの原因が考えられている。
約半数は基礎疾患を持たず、原因不明である。

症状は、ハッキリした寝言、睡眠時の異常行動(夢遊病)
夜間せん妄。
(意識混濁に加えて幻覚や錯覚が見られるような状態)

日本睡眠学会第34回定期集会で
・RBDの原因は100%がαシヌクレイノパチーというわけ
 ではなく,PSPやMJD/SCA3といった他の神経変性疾患
 でも合併しうること。
・RBDを合併したαシヌクレイノパチーでは,PDでは
 認知機能障害の早期出現に,DLBでは運動症状の早期出現
 に注意すること。
・将来のαシヌクレイノパチー発症リスクに関する真実告知
 は適切なタイミング(症状コントロール,信頼関係の構築)
 で行い,さらに責任を持って経過観察すること。
・50歳以下では十分な鑑別が必要で,薬剤・中毒、
 ナルコレプシー、脳幹器質的病変(橋・延髄の脳卒中・
 腫瘍・自己免疫疾患など)等を鑑別すること。
・RBDの責任病変として,青斑下核と辺縁系が推定
 されていること。

説明された。





抗パーキンソン病 くすり 用語解説


  あ行  か行  さ行  た行  な行  は行  ま行  や行  ら行  わ行



パーキンソン病のくすり

あ行

英語 日本語  解説
Agonist  アゴニスト 生体内の受容体に働いて神経伝達物質やホルモンなどと同様の
機能を示す作動薬のこと。
Amantadine アマンタジン  グルタミン酸受容体拮抗作用によるドーパミン放出促進薬。
商品名:シンメトレル。
Istradefylline イストラデ
フィリン 
アデノシン受容体の阻害薬。神経シグナル伝達を正常化。
商品名:ノウリアス。
L-dopa エルドーパ 抗パーキンソン病薬ドーパミン補充薬。Levodopa(レボドパ)
の略称。末梢性ドーパ脱炭素酵素阻害 (DCI配合剤)を指して
いる事が多い。

ドーパミン補充薬には、レボドパ(ドーパミン前駆物質)
単剤と、
・レボドパ + カルビドパ、
・レボドパ+ ベンセラジド末梢性ドーパ脱炭素酵素阻害
(DCI配合剤)があります。
Entacapone エンタカポン  カテコール-O-メチル基転移酵素阻害薬(COMT阻害薬)
血液関門までの経路でレボドパからのドーパミン代謝を阻害
してレボドパ作用延長。商品名:コムタン。



パーキンソン病のくすり

か行

英語 日本語  解説
Cabergoline  カベルゴリン 麦角系ドーパミン アゴニストで、ドーパミン受容体作用
増強薬。商品名:カバサール。
Carbidopa  カルビドパ 末梢性ドーパ脱炭素酵素阻害薬。レボドパ作用増強薬。
レボドパ+カルビドパDCI配合剤には、
商品名:シネット・ネオドパストン・メネシット。
Blood
Concentration
 血中濃度 血液中のドーパミン前駆物質 濃度。



パーキンソン病のくすり

さ行

英語 日本語  解説
Selegiline セレギリン  モノアミン酸化酵素 MAO-B阻害薬。レボドパ作用増強。
商品名:エフピー。
Sustained
Release
徐放薬  徐放薬(じょほうやく)は、薬剤の有効成分の放出を調節する
ことによって,
治療効果を長時間持続させた薬。
ドーパミン アゴニスト非麦角系薬で2013年現在、ロピニロール、
プラミペキソール2種類が販売されている。
Zonisamide ゾ二サミド  ナトリュウム、カルシウム チャンネル、MAO-B酵素阻害。
チロシン水酸化酵素発現薬。ドーパミン放出増強。
商品名:トレリーフ、エクセグラン。



パーキンソン病のくすり

た行

英語 日本語  解説
Talipexole タリペキ
ソール 
非麦角系ドーパミン アゴニストで、ドーパミン受容体作用
増強薬。商品名:ドミン。
Trihexyphenidyl トリヘキシ
フェニジン
ムスカリン受容体遮断薬(抗コリン薬)。アセチルコリン
作用低減薬。商品名:アーテン。
Dopamin
Agonist
ドーパミン
アゴニスト
ド-パミン受容体に働いて神経伝達物質ドーパミンを作動
させる薬。
麦角系、非麦角系と2種類があります。
Droxidopa  ドロキシドパ ノルアドネラリン前駆物質。ノルアドネラリン増強薬。
商品名:ドプス。



パーキンソン病のくすり

は行

英語 日本語  解説
Placebo プラセボ  本物の薬と同様で有効成分は入っていない偽物の薬。

臨床において、プラセボを投与し症状が回復する場合がある。
特に痛みや下痢、不眠などの症状に対しては、偽薬にも効果
があるとかんがえられており、これには暗示のような心理的
効果、自然治癒など
が影響しているとされている。
逆に偽薬によって、望まない副作用(有害作用)が現れる事
を、ノセボ効果(ノシーボ効果、反偽薬効果、nocebo
effect)と呼ぶ。

医薬品の有効性は二重盲検対照試験で、有効成分を含む実薬
群と有効成分を含まないプラセボ群の効果の差から判断され
ている。
Pramipexole プラミペキ
ソール 
非麦角系ドーパミン アゴニストで、ドーパミン受容体作用増
強薬。商品名:ピーシフロール・ミラベックス・レキップ。
Bromocriptine  ブロモクリプ
チン
麦角系ドーパミン アゴニストで、ドーパミン受容体作用増強
薬。商品名:パーロデル。
Pergolide ペルコリド  麦角系ドーパミン アゴニストで、ドーパミン受容体作用増強
薬。商品名:ペルマックス。
Benserazide  ベンセラジド 末梢性ドーパ脱炭素酵素阻害薬。レボドパ作用増強。
レボドパ+ベンセラジドDCI配合剤には、
商品名:イーシードパール・ネオドパゾール・マドパー。



パーキンソン病のくすり

ら行

英語 日本語  解説
Rasagiline ラサギリン 非可逆的 特異的 MAO-B酵素阻害薬。セレギリンの5-10倍効果
がある。
Levodopa レボドパ ドーパミン前駆物質。ドーパミン補充薬。
商品名:ドパゾール・ドパストン。
Rotigotine ロチゴチン  非麦角系ドーパミン アゴニストで、ドーパミン受容体作用増強
薬。商品名:ニュープロパッチ。
Ropinirole  ロピニロール 非麦角系ドーパミン アゴニストで、ドーパミン受容体作用増強
薬。商品名:レキップ。
































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