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難病 パーキンソン病 家内と共に生きる。

パーキンソン病 介護・症状日誌

Fushimi-ku Kyoto city

パーキンソン病・栄養と食材PD & Meals



食事と食材

施設写真


食事は美味しく頂きたいもの、パーキンソン病(PD)は食事制限する病ではありませんが、進行と共に嚥下障害(食べ物を飲み込む障害)に
注意して、QOL(快適な生活環境)向上するためにも工夫したい。

PDは、脳の神経細胞が変性、脱落により起こるので、神経細胞に良いとされる栄養素・食材を紹介。




Page Contents (詳細は下部をクリック)

   ・食用油種類  

   ・PD と 水素水  

   ・ドーパミン生成の元  

   ・神経変性疾患を抑制する食物

   ・メラニンが PD の症状 改善  

   ・PD 予防の果実  

   ・PD 薬とバナナ  

   ・アミノ酸の含有食材

   ・アミノ酸からの産生経路   

   ・アルツハイマー病に効果「中鎖脂肪酸」  

   ・PD と 食事


 食用油種類

食用油の種類 ( 脳の65%が油 )


 神経細胞に良い食用油
PDになり薬だけを頼るのではなくPDに良いと聞くとついつい試したくなる。やはり納得して食したいので食用油について調べてみた。また、脳の水分を省くと約65%が油と聞き驚いた。油の重要性を認識。

飽和脂肪酸(ほうわしぼうさん)は体内で合成できるため、食事から必ず摂取しないといけない訳ではない。
 むしろ摂り過ぎによる弊害の方が指摘されている。

不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん)のオメガ3系とオメガ6系は体内では作り出されないことから、食事などを通して外から補う必要がある必須脂肪酸です。不飽和脂肪酸は活性酸素により過酸化脂質という不安定な物質になります。この過酸化脂質も活性酸素の一つであり細胞膜をはじめ、血液中の中性脂肪やコレステロールなど、不飽和脂肪酸の豊富な物質を酸化させやすい。
細胞膜は、栄養素の取り込みや老廃物の排出、細菌やウイルスの侵入防止、細胞同士の情報伝達など、生体内において重要な役割を果たしています。筋肉や血管、心臓、脳や目での適切な情報伝達にも、オメガ3系とオメガ6系の摂取が大切で、また、摂取するバランスが非常に大切です。
厚生労働省によるとオメガ3系1対オメガ6系4の摂取割合が理想的なバランスと推奨されています。

オメガ3系は、体内でEPAとDHA代謝され、DHAは脳内に運ばれ蓄積されます(脳の海馬と網膜に大変多く含まれている成分)。また、脳の中ではリン脂質として存在して細胞膜の形成に重要な役割を果たしています。近年の研究では、アルツハイマー病や鬱病とも関連があるとの指摘もあります。
EPAは、肝臓で中性脂肪合成を抑制するのと同時に、中性脂肪を分解する酵素の働きを高めるため中性脂肪が減少します。また、血中の悪玉コレステロール(LDL)を減らし、善玉コレステロール(HDL)を増やし中性脂肪を分解する酵素の働きを高め中性脂肪が減少します。

オメガ6系は、外食や加工品に多く使われていて意識せずに摂取している事が多いです。
オメガ3系1対オメガ6系4の摂取割合が理想的なバランスですので意識して摂取。

オメガ9系は、体内で合成できるため、食事から必ず摂取しないといけない訳ではありませんが、善玉コレステロール(HDL)を下げずに、悪玉コレステロール(LDL)だけを除いて動脈硬化や心臓病、高血圧の予防に効果があります。
胃酸の分泌をコントロールして胃酸過多や胃潰瘍を防ぐ、腸を滑らかにして便秘の予防や解消に役立つ、放射線の害を防ぐなどの効果も認められていますが、過剰摂取はエネルギー過剰になり肥満を招くので注意が必要です。


脂肪酸の特徴
不飽和脂肪酸 一価不飽和
脂肪酸
オレイン酸

オメガ9系
・血中の悪玉
 コレステロールを
 下げる。

・悪玉
 コレステロールの
 酸化を抑制 、
 動脈硬化の
 進行のを予防。

・善玉
 コレステロールは
 下げない。

・酸化
 (劣化)しにくい。

・加熱料理向け。

・過剰摂取に注意。
心臓に良い
・オリーブ油
・パーム油
・菜種油
・こめ油 
・ココナッツ
 オイル
多価不飽和
脂肪酸
リノール酸

オメガ6系
・血中の悪玉
 コレステロールを
 下げる。
・善玉
 コレステロールは
 下げない。
・酸化(劣化)
 しやすい。
・過剰摂取に注意。
肝臓に良い
・大豆油
・コーン油
・こめ油
・ごま油
・サラダ油
・マーガリン
α-リノレン酸

オメガ3系
・体内代謝でEPA
 やDHAに変わる。
・中性脂肪を下げ
 るほか、血栓の
 生成や不整脈を
 防ぐ。
・免疫機能をとと
 のえる。
・非常に酸化
 (劣化)しやすい。
・DHAが脳に蓄積
 され細胞膜が
 柔らかくなる。
・加熱はNG。
血管・脳に良い
・アマニ油
・エゴマ油
・菜種油
・サフラワ油
・シソ油
飽和脂肪酸 パルミチン酸   ・悪玉
 コレステロールを
 上げる。
・善玉
 コテステロールは
 変化させない。
・酸化
 (劣化)しにくい。
・摂取量が多と
 心筋梗塞に
 注意。
・肉類
・ラード
・バター

       パーキンソン病 栄養と食材 


 PD と 水素水

PDと水素水(水素の効果、神経細胞保護)

2015年3月に担当医がボソと水素水が良いみたいだよと言っていたので興味を持ち調べてみた。

活性酸素の除去
過度なストレス・激しい運動・紫外線・病原菌やウイルス・大気汚染など、さまざまな原因より体内に活性酸素が発生し神経細胞が破壊されると言う説があります。
抗酸化物質を含むポリフェノールが活性酸の除外に良いのですが分子が大きく脳血液関門を通過できません。
水素は細胞そのものに浸透するため、関節・軟骨などの血管のない部位、脳の神経細胞にも到達。PD患者の運動機能改善、進行の予防に役立つのではないかと期待が持たれています。

PD予防・治療に有用と発表
九州大学大学院薬学研究院とパナソニック電工の研究グループは、活性酸素が原因で起こるパーキンソン病の予防、治療に水素水が有用であることを2009年発表しました。
検証は、脳神経変性・パーキンソン病を発症させたマウスに、水素水と、通常の水を飲ませ比較。結果、水素水を飲んだマウスは、PDの特徴である黒質ドーパミン神経細胞の脱落が顕著に抑制されてい。脱落の原因となる活性酸素の生成量、および活性酸素によるDNAの酸化損傷も、大きく抑制されていた事が判明。
活性酸素が原因で起こるPD等の脳神経変性疾患の予防と治療に、水素を含んだ水の飲用が有用であり、大きな効果をもたらす可能性があるとアメリカの科学誌プロスワンに掲載。

順天堂大学では、臨床でパーキンソン病患者に毎日1リットルの水素水を1年間飲用してもらう試験を実施。
普通の水を飲んだ人に比べると、症状の進行において統計学上有意と言える結果が出たと発表。
(水素濃度0.08ppm〜1.6ppmが効果的で、高濃度水素水は効果が見られない)

名古屋大学では、「水素水飲水と間欠的水素ガス吸引がラットパーキンソン病を予防する」という学術文献を発表。 


            パーキンソン病 栄養と食材




ドーパミン生成の元

ドーパミン生成の元・栄養素  ( 2種類のアミノ酸が生成のもと )

必須アミノ酸が合成されドーパミンが作られます。
フェニルアラニンからモノオキシゲラーゼ酵素の作用によりチロシン、ヒドロキシラーゼ水酸化酵素の作用によりレボトバ、ドーパ脱炭素酵素の作用によりドーパミンが作られます。
継続的に摂取したい食べ物を下記表に紹介。また、関連、吸収を助けてくれる栄養素を紹介。

*ドーパミンの元、栄養素・食べ物*
食べ物 効 果 アミノ酸 作用
・大豆製品
・小麦
・高野豆腐
・ごま
・チーズ
・卵
・肉類
・魚介類
・落花生
・白花豆
・南瓜
・じゃが芋
・血圧上昇作用
・記憶力を高める
・鎮痛効果
・皮膚疾患の効果
フェニルアラニン 神経伝達物質に必須。
肝臓でチロシンに変換され、
ノルアドレナリン、ドーパミンの神経
伝達物質を産生。
・乳製品
・たらこ
・ちりめん
 じゃこ
・落花生
・大豆
・アー
 モンド
・うつ状態を改善
・自律神経の調整
・集中力を高める
・ストレスを緩和
・白髪を予防
チロシン 甲状腺ホルモン分泌促進。
皮膚の黒色色素、メラニンの材料。
神経伝達物質の材料。

*吸収を助けてくれる栄養素・食べ物*
食べ物 効 果 アミノ酸 作用

・牛肉
・鶏肉
・羊肉
・マグロ
・カツオ
・牛乳
・チーズ
・豆腐
・納豆
・ナッツ類
・全粒小麦
・肝機能促進

・アレルギー症状を緩和

・うつ症状を改善
メチオニン 肝機能促進。
肝臓の老廃物や毒素を体の外に排出
して代謝を促進。

アレルギー原因のヒスタミンを抑え
る。

不足すると利尿能力が低下のため、
むくみが生じる。

肝臓で毒素や老廃物の排除。

うつ病や統合失調症を改善する効果。

育毛や発毛にも効果を発揮。
・秋ウコン

・カレー
・たくあん
・肝機能増強

・二日酔いを防ぐ効果

・コレステロール値を
 下げる
グルタミン 肝機能促進。
腸の修復を行い、腸の働きをサポート
する効果。

肝臓は、酵素などの体内で作用する
物質を3000種類を産生だけではなく、
代謝と解毒という重要な機能を持っ
ています。

胆汁の分泌を促す作用があり、
十二指腸で膵液と一緒になること
で、膵液に含まれる消化酵素の作用を
活発にし、たんぱく質と脂質の消化を
サポート。
・牛乳
・大豆
・高野豆腐
・イクラ
・かつお節
・アルツハイマー病を予防
・鎮静作用
・催眠作用
 誘発
セリン 神経細胞を調整。
ブドウ糖を供給する
ホスファチジルセリンを生成、
認知症やアルツハイマー病の
進行を抑制。
睡眠途中での覚醒改善
 




 神経変性疾患を抑制する食物

神経変性疾患を抑制する食物

α-シヌクレイン蛋白質の凝集を阻害する食べ物には、 納豆、豆腐、緑茶、パパイヤ、ピーマン、パセリ、ユーカリ、ミルラ( ニッキ )、カシア、クミン が効果を発揮します。 
神経細胞の変性、脱落、死を抑える成分としてビタミンE・C・βカロチンが有効と言われています。

レヴィ小体(Lewy小体)は、神経変性疾患(パーキンソン病、Lewy小体認知症)の原因と示唆され、
アルファーシヌクレイン蛋白質の凝集によりLewy小体が出来ることが知られています。
Lewy小体の原因、α-シヌクレインの凝集を阻害する物質には、クミンアルデヒド(Cuminaldehyde)ユーカリ、ミルラ、カシア、クミンなどに含まれています。
納豆、パセリ、豆腐、緑茶、ピーマン、パパイヤなどに含まれる酸化還元補酵素のピロロキノリンキノン(Pyrroloquinoline quinone、PQQ)ビタミンB群も α-シヌクレインの凝集や蓄積が抑えられることを2006年4月11日、東京農工大の早出広司教授らの研究で発表されました。

また、タンニン酸、クルクミン、ロズマリン酸、ミリセチン等のポリフェノールがパーキンソン病予防効果をもつ可能性がある。パーキンソン病は脳神経細胞内のタンパク質が線維化することが原因のひとつと言われていて、タンニン酸やテアニン他のポリフェノールが、この線維構造を分解する働きをもつことが、2006年、金沢大学21世紀COEプログラム、発達・学習・記憶と障害の革新脳科学の創成で発表された。
静岡県立大学 薬学部 山田浩教授らの研究により1日3回(計2g)を3ヶ月摂取する事によりミニメンタルステート試験により摂取前より認知機能が上がったと報告された。(2013年7月13日付け日本農業新聞掲載)
(ポリフェノール、タンニン酸は活性酸素を抑え細胞死を抑制されると言う事が知られている)

USA・ロチェスター大学のKarl Kieburtz教授は、肉、魚に多く含まれるクレアチン、テトラサイクリン系抗生物質である塩酸ミノサイクリンがパーキンソン病治療薬の大規模試験の対象として推奨できる事を世界パーキンソン会議で報告があった。

用語解説

 ユーカリ(Eucalyptus):トモモ科ユーカリ属の常緑高木。ユーカリに含まれる精油成分はピネンなど。
(ピネンは、松脂や松精油の主成分であるほか、多くの針葉樹に含まれ特有の香りのもととなる。香料や医薬品の原料となる)民間薬等で利用される。殺菌作用、解毒作用鎮痛作用により、筋肉痛、打撲の痛みを和らげる効果、頭を明晰にして、集中力を高める花粉症の緩和にも効果があると言われています。

 ミルラ(Myrrha):没薬(もつやく)とも呼ばれ、カンラン科ミルラノキ属の樹木から分泌される樹脂のこと。
殺菌作用を持つことが知られており、鎮静薬、鎮痛薬としても使用され、また、古くから線香や抹香の調合に粉砕したものが使用されている。

 カシア (Cassia):カシアはクスノキ科の木の皮を乾燥したもの。
アメリカなどではカシアをシナモンと称している場合もある。日本ではどちらもニッキと呼ばれ親しまれていますが、シナモンの香り成分の1つであるクマリンという物質を過剰に摂取することにより、肝障害が誘発されることが示唆されています。

 クミン (Cumin):エジプトなどを原産とするセリ科の一年草。
南アジアや中東の料理によく用いられています。インド料理には必須のスパイスのひとつで、カレー特有の香りとわずかな辛味をもつ。香りの主成分はクミンアルデヒド(秋ウコンに多く含まれる)。
漢方では胃薬として用いられ、中国語では孜然 (ズーラン)と呼ばれています。

ピロロキノリンキノン(Pyrroloquinoline quinone、PQQ):ビタミンが多く含まれる食べ物。
(ニコチンアミドとフラビンに続く3番目の酸化還元補酵素と呼ばれている)
納豆:61、パセリ:34、緑茶:30、ピーマン:28、ウーロン茶:28、パパイア:27、キューイ:27、
豆腐:24、ホウレンソウ:22、ソラマメ:18、ジャガイモ:17、ニンジン:17、味噌:17、キャベツ:16。
   (ng/gまたはng/ml)

ポリフェノール
フラボノイド

カテキン
ワイン、お茶、リンゴ、ブルーベリーに多く含まれます。(殺菌作用を始め、血中コレストロールを低下させたり、高血圧を予防効果がある)

アントシアニン
ブドウの実皮やムラサキ芋、ブルーベリーなど赤紫色をした植物体に多く含まれる色素成分。
(肝機能を向上を助け、疲れ目の解消などに効果的と言われています)

タンニン
緑茶・番茶、赤ワイン、柿、バナナなどに含まれる渋味成分。カテキンと同様に殺菌効果がある。

イソブラボン
大豆や豆腐、納豆など、葛、葛粉などに含まれる。

ルチン: ビタミンPの一種で、蕎麦に含まれる。

フェーノール酸

クロロゲン酸: コーヒー多く含まれている。消化器、代謝疾患を改善する作用がある。

エラグ酸:イチゴなどに含まれるポリフェノール。美白効果がある。

リグナン:胡麻に多く含まれる。セサミンもこの一種。

クルクミン:ウコンに多く含まれる。

クマリン:桜の葉、パセリ、桃、柑橘類に多く含まれる。

ロズマリン酸 (Rosmarinus):抗菌作用、抗酸化作用があり、シソ科の植物に含まれているポリフェノール。
炭水化物はブドウ糖に分解されて吸収されますが、分解する酵素、マルターゼの活性を抑え、ブドウ糖に変化させないようにします。体内の糖分吸収を減らす。また、アレルギー症状を抑える抗酸化作用が知られています。赤シソ、青シソ、ハーブに含まれています。

ミリセチン(myricetin):ぶどう、ベリー、果物、野菜、ハーブに含まれる抗酸化作用があるポリフェノール。


クミンアルデヒド食材
 納豆      豆腐       緑茶      パパイヤ    ピーマン      パセリ


  ユーカリの葉  ミルラの葉  カシアの花

  ユーカリの葉          ミルラの葉          カシアの花




メラニンが PD の症状 改善

メラニンが PD の症状 改善

「 メラニン色素を生成する酵素を細胞移植によりドーパミン神経細胞に代わりドーパミン産生 」

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科神経情報学分野の浅沼幹人 准教授、宮﨑育子 助教らは、メラニン色素を生成する酵素をもつ皮膚色素細胞(メラノサイト)「チロシナーゼ」をパーキンソン病モデル動物の脳内に細胞移植することで、変性しているドーパミン神経細胞に代わってドーパミンが産生、放出され、パーキンソン病モデルの異常運動症状が長期にわたって安定して改善できることを見出したと発表した。詳細はオンライン科学誌「PLOS ONE」に2013年6月13日掲載された。

研究グループは、アミノ酸チロシンからのL-Dopa生成が、脳内ドパミン神経ではチロシン水酸化酵素、皮膚色素細胞(メラノサイト)ではメラニン色素生成に働く酵素チロシナーゼにより行われていることに着目。 変性したドーパミン神経の代わりにチロシナーゼをもつマウス皮膚メラノサイトを、パーキンソン病モデルマウスのドーパミン放出が低下している脳線条体内に細胞移植したところ、持続的なドーパミンの産生と異常運動症状の改善が移植3カ月後までみられ、移植した細胞の生着も確認した。

また、チロシナーゼが発現していないアルビノ(白皮症)マウスのメラノサイトを移植してもドーパミン産生や症状改善がみられないことも確認したほか、新見公立大学の難波正義学長(岡山大学 名誉教授)らとの共同研究から、チロシナーゼ遺伝子を導入した肝細胞を移植してもドーパミン産生や症状改善がみられることを確認した。 


用語解説

メラニン色素
主に黒褐色の真性メラニン(eumelanin、エウメラニン)と、橙赤色の亜メラニン(Pheomelanin、フェオメラニン)の2種類がある。脊椎動物では、大半が皮膚の表皮最下層の基底層や毛髪の毛母などにあるメラノサイト(色素細胞)で生成され、一部は網膜色素上皮細胞で生成される。

メラニン
アミノ酸の一つであるチロシン。このチロシンにチロシナーゼという酸化酵素が働き、ドーパという化合物に変わる。更にチロシナーゼはドーパにも働きかけ、ドーパキノンという化合物に変化させる。メラニンの重要要素は、蛋白質と太陽光(日光浴)が要素とされます。チロシンは、チーズ、納豆、味噌、絹糸などに多く含まれています。 


チーズ  日光浴  納豆
    チーズ           日光浴イメージ            納豆

 




 PD予防の果実

PD 予防の果実

「 ベリー系果実摂取が、パーキンソン病発症の危険性を下げる可能性 」

ボストン・ハーバード大学医学部の研究員である助教授、シャン・ガオ氏は,、週2回以上のベリー系果実摂取が、パーキンソン病発症の危険性を下げる可能性についてをNeurology誌に平成24年5月掲載された。

果物が効果的なのかはわかっていないが、ベリー系果実には、脳細胞をダメージから守る、フラボノイド・ポリフェノールとしてよく知られる、抗酸化物質が豊富に含まれていることが原因かと考えられる。
また男女比を見てみると、男性のほうが女性に比べより多く効果が見られている。つまり、男性のほうがベリー、茶、りんご、赤ワインなど日常的により多く摂取し、食品の中のフラボノイドをとる傾向があり、摂取量の少ない人に比べ、40%ほどパーキンソン病にリスクを軽減できている。ただ、多くのフラボノイドを摂取している女性については、摂取量の少ない人に比べ、リスクが減少するとは必ずしもいえない。 


coffee  緑茶
       コーヒー                   緑茶




PD薬とバナナ

PD 薬とバナナ( バナナ とレボトバ製剤 )

パーキンソン病は食事制限をする病気ではありませんが、薬の吸収を良くするために調査。

L-Dopaは脳の神経細胞に入り込む時に蛋白質を形成するアミン酸と競合するため、吸収を阻害する可能性が考えられるため、「低蛋白 高ミネラル」が良い。
レボトパを服用している方は、バナナを食するとレボトパの吸収が半減するとの報告があります。
(バナナジュースとレボトパ製剤)

抗パーキンソン病薬の維持量に付いてのレポート「副作用発現防止の観点から知っておきたい知識」を参照。 

また、パーキンソン病患者は、食道や消化器系の働きを弱まり、飲食物が気管に詰まりそうになったり便秘がちだったりします。食べやすくしたり時間をかけてゆっくり食べたりといった工夫も必要。
食事の回数を1日3回ではなく4回、またはそれ以上というように少量で複数回にするなどのくふうが必要。  


                    バナナジュース

                      バナナジュース
 




アミノ酸の含有食材

アミノ酸の含有食材( 20種類のアミノ酸が結合して蛋白質を作る )

タンパク質は20種類のアミノ酸が合成して作られています。

アミノ酸の含有種類と食材
7種類:鶏肉。 6種類:牛乳。 5種類:大豆、高野豆腐。 4種類:小麦。
3種類:レバー、カツオ、乳製品、チーズ、落花生、大豆製品、ナッツ。
2種類:豚肉、牛肉、イワシ、マグロ、エビ、蟹、玉ねぎ、アーモンド、小麦胚芽、じゃがいも、海苔、ごま。
1種類:羊肉、豚足、鳥軟骨、ハム、鮭、アジ、たらこ、ちりめんじゃこ、しじみ、あさり、にんにく、
    きな粉、 湯葉、豆、麦、トマト、サトウキビ、もやし、かびちゃ、玉子、ウコン、カレー、たくあん。






 アミノ酸からの産生経路

アミノ酸からの産生経路


ドーパミン産生
ドーパミン産生経路
フェニルアラニン
(必須アミノ酸)
⇓⇓
フェニルアラニン-4-モノオキシゲラーゼ酵素
⇓⇓
チロシン
(必須アミノ酸)
⇓⇓
チロシン-3-ヒドロキシラーゼ水酸化酵素
⇓⇓
レボドパ
(L-dopa)
⇓⇓
ドーパ脱炭素酵素
⇓⇓
ドーパミン

ノルアドレナリン、アドレナリン産生経路
ノルアドレナリン
産生経路
アドレナリン産生経路
ドーパミン ノルアドレナリン
⇓⇓

ドーパミン-β-
モノオキシゲナーゼ
(酸化還元酵素)
ビタミン
Cが必要

⇓⇓
  ⇓⇓

フェニルエタノール
アミン-N-
基転移酵素

 ⇓⇓
ノルアドレナリン アドレナリン

セロトニン、アミン産生
セロトニン産生経路 アミン産生経路
蛋白質
( 小腸から吸収 )
蛋白質
( 小腸から吸収 )
 ⇓⇓

肝臓の酵素で分解

⇓⇓
⇓⇓
クロム親和性細胞
(内分泌細胞)酵素分解
⇓⇓
ペプチド
(アミノ酸から出来る
分子)
⇓⇓

酵素分解

⇓⇓
トリプトファン
(必須アミノ酸)
トリプトファン
(必須アミノ酸)
⇓⇓
トリフトファン水酸化酵素
⇓⇓
芳香族L-アミノ酸
脱炭素酵素
⇓⇓
⇓⇓

酵素分解
⇓⇓

セロトニン アミン





アルツハイマー病に効果

アルツハイマー病に効果「中鎖脂肪酸」

中鎖脂肪酸の効果
アルツハイマー病に中鎖脂肪酸を摂取する事で症状が改善されたとの報告があります。
中鎖脂肪酸は、海馬のタウ蛋白質の沈着を抑制すると推測されます。
アデノシン3リン酸(ATP)とケトン体を生じる特徴があります。

中鎖脂肪酸は、ココナッツ、パームフルーツ、牛乳、パーム油、ヤシ油(ココナッツオイル)などにも多く含まれています。 中鎖脂肪酸100%の油は、手術後の流動食や未熟児のエネルギー補給などに長年利用されています。また、ビタミンE、ビタミンD、オレイン酸がアルツハイマー病の進行を鈍化する報告もあります。
食材は、煎茶の葉、アーモンド、抹茶、サフラワー油、トウモロコシ油、ナタネ油、オリーブオイル、マーガリンなど。

アルツハイマー認知症に付いて
認知症の一種で、認知症のうちでも脳血管性認知症、レビー小体認知症と並んで最も多いタイプ。
アルツハイマー病の主原因は、脳の海馬の萎縮から発症すると示唆されています。やがて大脳皮質の萎縮が進む病で、記憶障害、論理的な思考に影響を及ぼします。萎縮に対しての病因は、神経細胞の変性により起こ ります。
変性の原因は、神経細胞が分泌したアミロイドβ蛋白質が貯蓄(固まり)神経細胞のシナプスを破壊して(アミロイドβ蛋白質の固まりはシナプスにとって毒性を有する)、その後、神経細胞の中にタウ蛋白質が変性し沈着(神経原線維変化)により神経細胞が変性を行い海馬の萎縮が始まり発症すると報告されて、アミロイドβ蛋白質の蓄積は、発症前25年前、タウ蛋白質の沈着は15年前、海馬の萎縮は、5年前から始まり発症すると米国ワシントン大学をリーダーとするDIAN研究チームが示唆しています。

アルツハイマー病の現因とされる蛋白質の凝集を抑えるのに上記述べたような食べ物のほかにクルクミン(ウコンに多く含まれる)タンニン(緑茶)カテキン(ワイン)オメガ3脂肪酸(青魚に含まれる油)、ビタミンD(鮭・油)があります。

タウ蛋白質、アミロイドベータ蛋白質の蓄積をPET検査で診断できるように成りましたが、実用化まで時間がかかりそうです。
最近、リハビリテーション等により海馬では、新しい神経細胞を生み出す事が可能と解ってきました。


 用語解説

アデノシン3リン酸(ATP)
リン酸が3個結合した物質で、リン酸を切り離すときにエネルギーが生じ、細胞内でエネルギーの貯蔵と供給を行うエネルギー通貨のような分子。筋肉の収縮させる物質。

ケトン体(Ketone bodies):
アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸とアセトンの物質の事でケトン体は脂肪酸、アミノ酸の不完全代謝産質、骨格筋、心臓、腎臓のエネルギーの源(アセチルCoA)。
脳のエネルギー源はブドウ糖(グルコース)ですが、ブドウ糖が枯渇すると中性脂肪からアセチルCoAに戻し脳血液関門を通過して供給しミトコンドリアのクエン酸回路によりエネルギーとなる。
肝臓で過剰にアセチルCoAが産生されると中性脂肪となり肝臓に蓄積される。(動脈硬化、高脂血症の原因)。 

アルツハイマー病患者の大脳

    アルツハイマー型認知症では大脳皮質、海馬の萎縮、および側脳室の拡大が見られるようになる。




PDと食事

PD と 食事

パーキンソン病は食事制限をする病気ではありませんが、薬の吸収を良くするために調査。

L-Dopaは脳の神経細胞に入り込む時にたんぱく質を形成するアミン酸と競合するため、吸収を阻害する可能性が考えられるため、「低蛋白 高ミネラル」が良いと言われています。
レボトパを服用している方は、バナナを食するとレボトパの吸収が半減するとの報告がある。
(バナナジュースとレボトパ製剤)

抗パーキンソン病薬の維持量に付いてレポートの「副作用発現防止の観点から知っておきたい知識」の表を参照。 

パーキンソン病患者は、食道や消化器系の働きを弱まり、飲食物が気管に詰まりそうになったり便秘がちだったりします。食べやすくしたり時間をかけてゆっくり食べたりといった工夫、食事の回数を1日3回ではなく4回、またはそれ以上というように少量で複数回にするなど。

パーキンソン病の原因とされるレヴィ小体と阻害
アルファーシヌクレイン蛋白質の凝集によりレヴィ小体( Lewy小体 )が出来ていることが知られています。
Lewy小体は、神経変性疾患( パーキンソン病、Lewy小体認知症 )の原因と示唆され、Lewy小体の原因、α-シヌクレインの凝集を阻害する物質には、クミンアルデヒド( Cuminaldehyde )ユーカリ、ミルラ、カシア、クミンなどに含まれています。
納豆、パセリ、豆腐、緑茶、ピーマン、パパイヤなどに含まれる酸化還元補酵素のピロロキノリンキノン
(Pyrroloquinoline quinone、PQQ)も α-シヌクレインの凝集や蓄積が抑えられることを東京農工大の早出広司教授らの研究で判明しました。

また、USA・ロチェスター大学のKarl Kieburtz教授は、肉、魚に多く含まれるクレアチン、テトラサイクリン系抗生物質である塩酸ミノサイクリンがパーキンソン病治療薬の大規模試験の対象として推奨できる事を世界パーキンソン会議で報告があった。

用語解説

ユーカリ(Eucalyptus):
トモモ科ユーカリ属の常緑高木。ユーカリに含まれる精油成分はピネンなど。
(ピネンは、松脂や松精油の主成分であるほか、多くの針葉樹に含まれ特有の香りのもととなる。香料や医薬品の原料となる)民間薬等で利用される。殺菌作用、解毒作用鎮痛作用により、筋肉痛、打撲の痛みを和らげる効果、頭を明晰にして、集中力を高める花粉症の緩和にも効果があると言われています。

ミルラ(Myrrha):
没薬(もつやく)とも呼ばれ、カンラン科ミルラノキ属の樹木から分泌される樹脂のこと。殺菌作用を持つことが知られており、鎮静薬、鎮痛薬としても使用され、また、古くから線香や抹香の調合に粉砕したものが使用されている。

カシア (Cassia):
カシアはクスノキ科の木の皮を乾燥したもの。
アメリカなどではカシアをシナモンと称している場合もある。日本ではどちらもニッキと呼ばれ親しまれていますが、シナモンの香り成分の1つであるクマリンという物質を過剰に摂取することにより、肝障害が誘発されることが示唆されています。

クミン (Cumin):
エジプトなどを原産とするセリ科の一年草。
南アジアや中東の料理によく用いられています。インド料理には必須のスパイスのひとつで、カレー特有の香りとわずかな辛味をもつ。香りの主成分はクミンアルデヒド。
漢方では胃薬として用いられ、中国語では孜然 (ズーラン)と呼ばれています。

ピロロキノリンキノン(Pyrroloquinoline quinone):
PQQが多く含まれる食べ物。( 単位:ng/gまたはng/ml )
納豆:61、パセリ:34、緑茶:30、ピーマン:28、ウーロン茶:28、パパイア:27、キューイ:27、
豆腐:24、ホウレンソウ:22、ソラマメ:18、ジャガイモ:17、ニンジン:17、味噌:17、
キャベツ:16。


クミンアルデヒド食材図
 納豆      豆腐       緑茶      パパイヤ    ピーマン      パセリ


    ユーカリの葉  ミルラの葉  カシアの花

    ユーカリの葉          ミルラの葉          カシアの花






























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