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難病 パーキンソン病患者と共に生きる。

パーキンソン病 介護・症状日誌

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パーキンソン病・治療と療法Symptomatic-Therapy

治療と療法

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パーキンソン病は、根本的な治療法は無く進行を遅らせる治療法すら確立していないですが、筋固縮により体全体が固くなってきますので運動療法(リハビリテーション)など出来るだけ体を動かす事が大切です。
現在行われている治療・療法を紹介します。


 (詳細は、下線部分をクリック)





Page Contents

  ・LSVT訓練法  ・グルタチオン点滴療法  ・磁気刺激療法  ・手術療法

  ・音楽療法  ・運動療法  ・認知行動療法  ・薬物対症的療法



LSVT訓練法

LSVT訓練法

LSVT訓練法(Lee Silverware Voice Treatment)とは、米国のRamigらが考案した発声発語明瞭度改善目的の訓練法で、特にパーキンソン病患者の発話明瞭度改善に有効であることが知られていて訓練効果に関するエビデンスが臨床研究では最高の "レベル" と言語聴覚士の世界で認められた手法です。
(発声発語への治療効果だけでなく、摂食嚥下障害の改善も報告されています)

近年では、
発声訓練を主体とする言語聴覚士による訓練法をLSVT- LOUD、
運動訓練を主体とする理学療法士による訓練をLSVT- BIGと区別されています。

パーキンソン病・治療と療法  パーキンソン病・治療と療法   
LSVT-LOUD訓練イメージ           LSVT-BIG訓練イメージ


グルタチオン点滴療法

グルタチオン点滴療法

パーキンソン病患者が多く服薬している L-dopaを長期間服用していると血中濃度に変化が顕われ2〜3時間で
血中濃度が下がりwearing-off(日内変動)が起る、また、神経細胞の脱落、変性の進行、神経細胞のドーパミン保持力の低下、シナプスの浮遊ドーパミン再取り込の低下、神経細胞内のドーパミン輸送小胞が小さくなる、L-dopa長期服用により活性酸素の産生が増加し症状の進行を早める可能性があるとの説が示唆されています。

パーキンソン病患者の脳内においてグルタチオンが減少していることが分かってきました。
抗酸化物質の一つであるグルタチオンを補給する事により脳内の過酸化物や活性酸素を無害化を行い、ドーパミン・セロトニン受容体を活性化により運動機能の改善、神経細胞の脱落、変性を抑え運動機能の改善させる療法です。統合失調症の仮説で、グルタミン酸の受容体であるNMDA受容体機能低下による統合失調症と共通病態と考えられ、統合失調症様な症状が生じる事が判っている。

グルタチオン点滴療法
 この療法の有効率は40〜60%で、劇的に効果が見られる場合からまったく無効である場合があります。
 イタリアのSassari大学のチームがパーキンソン病患者にグルタチオンを点滴投与したところ症状の著名な
 改善が認められたとの報告があり、米国においてはDr.Perlmuterがこの治療法を積極的に行い80-90%の
 非常に有効な治療であると報告。現在では南フロリダ大学において臨床研究が進行中です。
 1回800mgから始めて徐々に増量、通常1400-1600mgを点滴で投与。頻度は週に2〜3回、約3ヶ月間行い
 ます。
 病状の改善が認められれば、週に1〜2回のペースで治療。(健康保険適応外治療)

グルタチオン経口投与療法
 グルタチオンは、アミノ酸が3つ連なったトリペプチド(化合物)。
 L-グルタミン酸、L-システインとグリシンからなるペプチド(化合物)で、生体内では、抗酸化物質として
 活性酸素などの酸化ストレスから細胞を防御する重要な役割を持ちます。
 また、グルタチオンは、肝臓に多く含まれますが、そこで体内の異物を解毒する際にも必要な化合物です。
 脳内においては、酸化物や活性酸を消去し神経細胞の脱落、変性を抑えます。
 日本では、グルタチオンは医薬品として扱われているので医師に相談する必要があります。

グルタチオンが多く含まれる食べ物
 ・L-グルタミンが含まれた食べ物:
   生キャベツ、小麦粉、海藻、大豆、トマト。
 ・N-アセチルシステインが含まれた食べ物(グルタチオンを合成に必要):
   豆類、ビール酵母、玄米、赤身肉、アボガド、乳清(ヨーグルトの上部に現れる液体)

他の抗酸化物質が含まれた食べ物
 ・アルファ-リポ酸が含まれた食べ物:
   ジャガイモ、ホウレンソウ、ブロッコリー、エンドウマメ、芽キャベツ。
 ・フラボノイドが含まれた食べ物:
   ブルーベリー、大豆緑茶、リンゴ、玉ねぎ、青ミカン、マリアザミ。

パーキンソン病患者が多く服薬している L-dopaを長期間服用していると血中濃度に変化が顕われ2〜3時間で血中濃度が下がりwearing-off(日内変動)が起る、また、神経細胞の脱落、変性の進行、神経細胞のドーパミン保持力の低下、シナプスの浮遊ドーパミン再取り込の低下、神経細胞内のドーパミン輸送小胞が小さくなる、L-dopa長期服用により活性酸素の産生が増加し症状の進行を早める可能性があるとの説が示唆されています。

パーキンソン病患者の脳内においてグルタチオンが減少していることが分かってきました。
抗酸化物質の一つであるグルタチオンを補給する事により脳内の過酸化物や活性酸素を無害化を行い、
ドーパミン・セロトニン受容体を活性化により運動機能の改善、神経細胞の脱落、変性を抑え運動機能の改善させる療法です。
統合失調症の仮説で、グルタミン酸の受容体であるNMDA受容体機能低下による統合失調症と共通病態と考えられ、統合失調症様な症状が生じる事が判っている。

パーキンソン病・治療と療法

グルタチオン


磁気刺激療法

磁気刺激療法

連続経頭蓋磁気刺激(rTMS)は、低頻度刺激(1Hz以下)、高頻度刺激(5Hz以上)に分類されています。
高頻度刺激に付いて運動機能、うつの改善が示唆されていますが、比較対照臨床試験で様々な報告がされておりますが、一定的な結果がもたらされていません。今後の研究を積み重ね治療を確立されることを期待したいと思います。

脳科学の進歩により「最新のうつ病治療」でTMS治療を全米400ヶ所以上で導入されており うつ病のため低下している脳の活動を正常な状態に戻す治療が行われています。うつ病は健康な人に比べ脳の前頭葉の血流量が
少なくなっている傾向性がみられ磁気で前頭葉の背外側前頭前野(DLPFC)を刺激して扁桃体をコントロールすることで改善。

日本では、TMS治療を神奈川県県立精神医療センター芹沢香病院で安全性、有効性をたしかめるため限定された患者様のため臨床試験が行われています。

パーキンソン病のTMS治療は、平成25年11月現在、運動機能改善の対症療法、検査が
・大阪大学医学部 脳神経外科、
・日本赤十字社医療センター神経内科、
・福島医科大学 神経内科で行われています。

パーキンソン病・治療と療法

TMSシステム



手術療法

手術療法

脳深部刺激療法(DBS:Deep Brain Stimulation)
薬の治療やリハビリテーションの治療も長期間行っていると、様々な問題点に直面します。薬の効き方が一定でない事や副作用が出てくる事、薬の調節によっても良くならない症状があるなどです。
薬とリハビリテーションを補充する治療として手術治療があります。以前より、特定の症状の緩和を目指した
手術は行われきましたが、特に最近では脳深部刺激療法 DBS(Deep Brain Stimulation)と呼ばれる新しい
治療法が開発され、一定の効果が得られる事がわかってきました。根本的原因を解決する手術では無いので病気の方全てに勧められる方法ではありませんが、薬やリハビリテーションの効果が乏しい特定の病状の方には、
優れた症状緩和効果を示す場合があり、第3の治療として位置づけられています。

薬の効果はあきらかですが短時間で効かなくなる場合や、効いている時間と切れている時の症状が全く異なる方、薬の増量を考えたいが副作用で飲めない方、薬の副作用が強くなりすぎる方、ふるえや足のすくみなど特定の症状が強く残っている方などの中で、より慎重な判断で手術治療をお勧められる治療方法です。
DBSは、異常な過剰活動を認める視床、視床下核、淡蒼球内節を電気刺激して、運動回路の異常を是正しようとするのがDBS療法の理論的根拠です。

Duodopa(デュオドーパ)
血中L-dopa濃度を常に高くする療法で、経口投与した場合L-dopaを長期間服用していると血中濃度に変化が
顕われ2〜3時間で血中濃度が下がりwearing-off(日内変動)が起ります。
L-dopaを吸収する十二指腸に直接L-dopaのゲル剤を継続的に投与する治療法です。根本治療ではありませんがON時間の継続の可能性があります。この療法は、スエーデンで開発されヨーロッパ等41ヶ国で承認され米国、日本では治験中で2017年頃承認されると考えられる治療方法です。
(十二指腸へチューブを通じてポンプでジェル状のL−ドーパを持続的に注入する。胃瘻を作るため腹壁に穴を あける手術が必要)
 
DBS治療は年齢に制約があるとされていますが、この手術は高齢でも行える事がメリットで、進行期治療の
選択肢となると考えられています。
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音楽療法

音楽療法

音楽の持つリラクゼーション効果やヒーリング効果に期待。
歩行訓練を伴わない音リズムだけによる刺激によっても、パーキンソン病の歩行障害(小刻み歩行や歩行速度の低下)が改善したとする報告があります。また、
声を出して歌う(音を聞き、歌詞を目で見て、声を出す)事により脳内に刺激を与えリハビリと成り改善。

経験:短期入院で音楽療法を知りした。2日おきに生演奏で3曲歌い、小声、滑舌、呂律が悪いのが少し緩和
され効果を実感。

パーキンソン病・治療と療法



運動療法

運動療法

リハビリテーションとして行われており、病状の安定や緩和、日常生活の向上において大切な治療と位置づけられています。ストレッチ運動などは、毎日の習慣として取り組んでいる方も多く、出現症状に合わせ
理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)の専門的なトレーニングにより症状の緩和、進行を遅らせようとする治療です。
近年、リハビリテーションを行う事により認知機能の進行を遅らせられ、また、改善したのの報告があります。

PDが進行に伴い、呂律が悪くなったとか、筋固縮により間接が動かしにくい、体が硬くなってきたとの症状があります。リハビリで体、顎の筋肉、舌の運動により効果が得られる事が多いです。

経験:パーキンソン病の筋固縮(ジストニア症状)で、右足首が反れる、左足指が内側に巻く、左手小指、薬指
が自然とにぎる(外部に力で伸ばそうとすると痛みを感じる)症状を、作業療法士の指導によりリハビリ。
作業療法士によると長年の筋固縮により筋肉が伸びる力と収縮する力のバランスが崩れ筋肉が弱っている所を
トレーニングを行うとの方針。
リハビリを行い約1ヶ月後、外部の力で伸ばしても反発力が少なく成り、痛みも緩和。
(リハビリは、週2回、1回約40分)リハビリの効果に大変驚いている。

  パーキンソン病・治療と療法


認知行動療法

認知行動療法

以前より知られている療法ですが初期の うつ病患者に効果がでている療法です。
パーキンソン病患者には うつ病的症状を訴える方が数多くいらっしゃいます。介護を行う方に知って頂きたいと思い記載します。(楽しく面白い環境に)

うつ病の方々は前向きに考えるより悲観的に考える傾向性があります。そばにいて若しくは考えを聞いた時に
「前向きな考え方」を話すのです。大切なことは具体的にです。
うつ病の方々は、扁桃体が暴走して不安、悲しみの気持ちが出てきます。しかし 考え方により背外側前頭前野(DLPFC)が活性化して前向きに考えられるようになるのです。その結果DLPFCが扁桃体に作用して うつ病の
症状を抑え込みます。

プラセボ効果(Placebo)をご存じだろうか?
本物の薬と同様で有効成分は入っていない偽物の薬。臨床において、プラセボを投与し症状が回復する場合が
ある。特に痛みや下痢、不眠などの症状に対しては、偽薬にも効果があると
考えられており、これには暗示のような心理的効果、自然治癒など
が影響しているとされている。
逆に偽薬によって、望まない副作用(有害作用)が現れる事を、
ノセボ効果(ノシーボ効果、反偽薬効果、nocebo effect)と呼ぶ。

医薬品の有効性は二重盲検対照試験で、有効成分を含む実薬群と有効成分を含まないプラセボ群の効果の差から
判断されている。

患者の情動において症状が緩和される現実がある事は、まぎれもない真実である。
パーキンソン病患者、病人を抱える介護の方々は、認知行動療法を認知頂きたく思います。
また、余談ですが、
誉めると神経細胞を増やす物質のドーパミンやエンドルフィンが放出され、
怒ると神経細胞を殺す物質のコルチゾールが放出されることが知られています。


薬物対症的療法

薬物対症的療法

パーキンソン病の治療は、脳内で不足したドーパミンを補う事で症状を緩和する薬物治療が最も重要です。
飲み薬として直接補充する事ができる様になっています。また、神経細胞の連絡の仕組みの中でドーパミンの
作用が解明されてきた結果、ドーパミンの働きを補助する点が解ってきて、この働きを補助する点に作用する
複数の薬が使用できる様になってきました。効果の異なる薬を組み合わせてより効果的な治療を行うなど、
きめ細かい対応が行われています。ただ、どの薬を選ぶのか、どのくらいの量の薬を服用するのか、については、それぞれの患者さんの症状、年齢などを考慮して判断して、毎日・長期服用になるので、薬の副作用に注意を払い定期的な診察が必要です。

抗パーキンソン病薬であるドーパミンは、代謝過程において酸化的ストレスを起こす可能性があり細胞毒性を
示す報告が数多くありますが、適切なドーパミン処理過程が脳内に存在する事により、L-dopa投与に伴う
潜在的な神経毒性は制御されていると考えられ、実際、L-dopa投与により生体内での神経毒が惹起された報告
はありません。
L-dopa投与後約4年以降にwearing-off(日内変動:ドーパミン神経終末が減少しドーパミンを保持出来なくなり出現する症状)が出現する事は知られています。
徐々にTherapeutic-windowと呼ばれる治療のための健康維持領域が狭くなりL-Dopaの頻回投与により
コントロールが必要になります。(L-Dopa単体の効果は約120分と言われています)
L-Dopaの効果を継続させるためにCOMT酵素阻害薬(エンダカポン)と併用して処方される事が多いです。
パーキンソン病・治療と療法





































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