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難病 パーキンソン病患者と共に生きる。

パーキンソン病 介護・症状日誌

間脳のおはなしdiencephalon


間脳の機能・概略

間脳(かんのう)は、脳幹の中で第三脳室を囲む脳部位を言います。嗅覚を省き感覚伝導路として大脳皮質に多くの線維(神経細胞)で結ばれています。自律神経の働きを調節、意識・神経活動の中枢をなしています。
  (詳細は、表の下線の部位をクリック)


間脳のおはなし視床



間脳 の 主な役割 ( 機能 ) 

部位名  役割
間脳 視床 全身の感覚、視覚、聴覚などの感覚入力知覚刺激情報を認識し、大脳皮質、
大脳基底核に伝達。    
視床下部 自律神経系の中枢で調節・中継の部位と本能を司る。
体温調節、抗利尿ホルモン、血圧、心拍数、摂食行動や飲水行動、性行動、睡眠、
子宮筋収縮、乳腺(にゅうせん)分泌などの本能行動、及び怒りや不安などの
情動行動(大脳新皮質と辺縁系皮質)の調節。
また、内分泌(ホルモン)系の中枢も担っています。
 松果体 概日リズムを調節するホルモン、メラトニンを分泌。
 脳下垂体 内分泌器官で数多くのホルモンを分泌。効率よく血流に乗って全身に運ばれる。
脳室 側脳室  大脳半球内のものを側脳室(左側脳室・右側脳室と2室存在) 脳脊髄液により
各脳部位へ
栄養補給、
酵素を補給と
衝撃よりの
クッション。  
第3脳室  間脳内のものを第三脳室。
第4脳室   脳幹と小脳の間にあるのを第4脳室。



間脳

間脳 ( 自律神経の調節・中継部位 )

間脳(かんのう)は、視床、視床上部、視床下部、視床後部、脳下垂体に区別され自律神経の働きを調節、意識・神経活動の中枢をなしています。

視床は、嗅覚(きゅうかく)系以外の感覚神経が大脳皮質の感覚中枢に到達する中継場所です。

視床下部は、内臓の働きや内分泌の働きを支配し、生命現象を司る自律神経系の中枢として知られています。
感情や情動の活動と密接な関係があり、大脳皮質全域(大脳皮質と辺縁系皮質)の調整の中枢です。
また、抗利尿ホルモンや、子宮筋収縮および乳腺分泌を促す筋上皮細胞収縮のホルモンなど分泌する神経細胞が存在します。

視床後部は、外側漆(がいそくしつ)、状体(視覚中継中枢)で構成されています。

松果体は、メラトニンホルモンを分泌。

脳下垂体は、数多くのホルモンを分泌。

外側漆状体(視覚中継中枢)は、網膜からの視覚情報を受け取り後頭葉の一次視覚野へ中継しています。

内側漆状体(聴覚中継中枢)は、聴覚情報を側頭葉の聴覚野へ出力しています。 
間脳のおはなし 間脳のおはなし間脳のおはなし
間脳の位置
出典画像:Anatomography
間脳のおはなし 

間脳〜脊髄の位置図



視床

視床 ( 視覚、聴覚、体性感覚の入力中継部位 )

視床(ししょう)は、間脳の一部を占める部位です。
嗅覚を除き、視覚、聴覚、体性感覚などの感覚入力を大脳新皮質へ中継する重要な機能を司ります。
また、背側視床,視床下部,腹側視床,視床上部と呼ばれる四つの部分から成っていて、視床下部と視床上部には,中枢神経系内の内分泌器官である脳下垂体と松果体が位置する。

視床の前腹核
4つの核(前背側核、前腹側核、前内側核、背外側核)からなる。
乳頭体、海馬、帯状回から入力を受け、大脳辺縁系へ出力する。情動や新しい記憶と関連する。

視床の外側核
3 つの核からなり、感覚情報を大脳皮質の体性感覚野へと中継する。
 ・前核 (VPI)
 ・外側腹側核 (VPL)は、上小脳脚から受け入れるとともに、前頭葉の運動領に出力。
 ・内側腹側核 (VIM)は、前頭葉、頭頂葉、運動野、視床下部、線条体などへ出力。
感覚に基づく情動に関係し、この部分が侵されると強い不安状態、痛みなどを感じる。また、視床下部から自律神経系にも作用。
内側髄板・外側髄板の間にある核は、体性感覚の中間中枢で錐体外路系に属する。

視床の内側核
前頭葉、頭頂葉、運動野、視床下部、線条体などへ出力。感覚に基づき前頭葉に出力して痛みなど情動に関係、この部分が侵されると強い不安状態に陥る。また、視床下部から自律神経系にも作用する。CM-Pf複合体を形成し線条体や運動野に投射。

外側膝状体(がいそくしつじょうたい)
視覚情報を受け取り後頭葉の一次視覚野 へ中継を行っている。

内側膝状体(ないそくしつじょうたい)
聴覚情報を側頭葉の聴覚野へ送る。

幻視、幻聴、妄想、認知機能障害(統合失調症)の患者には、視床のドーパミントランスポーター(DAT)の機能に変化があり、健常者より30%のDAT増加がみられるとの報告があります。一方、視床のドーパミンD2受容体の量が減少しているとの報告もあり、視床のドーパミン神経系の過剰活動が、情報の統合に乱れを生じさせていると考えられる。パーキンソン病薬(L-dopa、ドーパミンアゴニスト)の過剰な服薬により幻視、妄想が出現するとの報告もあります。

パーキンソン病の運動症状の出現は、Braak仮説によると、抗α−シヌクレイン抗体を用いて高齢者の中枢神経系におけるLewy小体の分布を詳細に検討、Lewy小体はまず嗅球に出現、迷走神経背側核(延髄)、視床と、その後、下部脳幹(橋)、中脳黒質、扁桃体へ上行進展して発現させる。
また、Zaccai博士の報告によると扁桃体に優位にLewy小体が分布しているとの報告もある。
腹側被蓋野
大脳基底核と視床・下核の位置図 


間脳のおはなし
 間脳のおはなし間脳のおはなし間脳のおはなし
視床の位置
出典画像:Anatomography



視床下部

視床下部 ( 自律神経系調整部位 )

視床下部(ししょうかぶ)は、内臓の働きや内分泌の働きを制御し、生命現象をつかさどる自律神経系の交感神経・副交感神経機能および内分泌機能を全体として総合的に調整しています。
体温調節、抗利尿ホルモン、血圧、心拍数、摂食行動や飲水行動、性行動、睡眠、子宮筋収縮、乳腺分泌などの本能行動、怒りや不安などの情動行動(大脳皮質・辺縁系皮質)の調節、自律神経系をコントロールする中枢の役割の他、内分泌(下垂体ホルモンの調節)の中枢も担っています。
(呼吸運動や血管運動などの自律機能は、中脳・橋・延髄で調節される)

前頭前野、扁桃体、海馬、脳幹からの働きによって制御され外界からの刺激に対して、それらが身体にとって益になるか害になるかの価値判断を扁桃体が行ない益になると判断された時には生体に快の情動が起こり、反対に害と判断されると不快の情動を起こす。
視床下部が司る自律機能は前頭前野(内側面皮質・眼窩前頭皮質)から直接的に働きが起こる。
扁桃体からの働きもあり重複している。また、前頭前野への働きも広く分散している。

室傍核(オキシトシンを産生)、視索の背外側および腹内側にあるバゾプレッシンを産生する視索上核(バゾプレッシンを産生)、視索前核(ペプチドGnRH)分泌、空腹中枢を含む背内側視床下部核(背内側核)、満腹中枢を含む腹内側視床下部核(腹内側核)、交感神経と連絡する後核、大脳辺縁系と連絡し、感情形成に関与、嗅覚と自律神経と関係する乳頭体核、外側核群にある交感神経と連絡する外側核、その他に視床下部の後外部に視床下核がある。

分泌ホルモンの種類
 ・CRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン) 
 ・GHRH(成長ホルモン放出ホルモン)
 ・GIG(成長ホルモン抑制ホルモン)     
 ・GnRH(生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン)
 ・PRF(プロラクチン放出因子)       
 ・PIF(プロラクチン抑制因子)
 ・TRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)  
 ・SAS(ソマトスタチン)
間脳のおはなし  間脳のおはなし間脳のおはなし
視床下部の位置
出典画像:Anatomography


視床下部

自律神経の中枢は視床下部ですが、視床下部は大脳辺縁系や大脳皮質から直接的・間接的に影響を受けています。外部からの刺激によって、ある情動が生じると大脳辺縁系から視床下部に情報が伝わり、それにより視床下部は自律神経に、身体の各器官を適切な状態にするように指令を出します。
例えると、歩いていて脇道から急に自動車が飛び出してきたら、大脳辺縁系に恐怖の感情が生まれ、その情報が瞬時に視床下部に伝えられ、それを受けた視床下部が自律神経に指令を出し、交換神経が興奮することにより、急に血圧が上がり、心臓が早鐘を打ち、冷汗が出、全身の筋肉が収縮します。生命の危機を感じた脳の情報を受けて、自律神経を通じて全身が危機に対応するよう瞬時に変化します。この様に視床下部は本能的欲求や情動をつかさどる大脳辺縁系からの情報によって、自律神経をコントロールします。

また、視床下部は大脳皮質からも間接的に影響を受けます。
例えば、サスペンスやホラーの小説や映画を観てドキドキしたり、好きな異性から声を掛けられたら胸が高鳴るのは、その一例と言えます。

ストレスを受けるとその情報は、視床下部 → 脳幹(縫線核) 脳幹のセロトニン(神経伝達物質)の働きが弱くなり精神症状(うつ病やパニック症)の引き金に成ります。

  内分泌部位 と 分泌ホルモン
・視床下部
・脳下垂体
視床下部  ・性腺刺激ホルモン放出ホルモン
 (Gonadotropin releasing hormone, GnRH)
・甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン
 (Thyrotropin-releasing hormone, TRH)
・ドーパミン(Dopamine)
・クリプトクロム(Cryptochrome, CRY)
・成長ホルモン放出ホルモン
 (Growth hormone releasing hormone; GHRH)
・ソマトスタチン( Somatostatin, SST)
・オレキシン (orexin,ORX)
・平均赤血球ヘモグロビン
 (Mean Corpuscular Hemoglobin,MCH)
・メラニン細胞刺激ホルモン (MRH)
・脱皮抑制ホルモン (Molt-inhibiting hormone,MIH)
脳下垂体   後葉 ・抗利尿ホルモン、血圧上昇ホルモンとも呼ばれる
 ( Antidiuretic hormone,ADH)
・オキシトシン (Oxytocin, OXT)
中葉 ・インテルメジン(intermedin)
 メラニンの合成促進を促すホルモン。
前葉 ・αサブユニット糖タンパク質ホルモン
・卵胞刺激ホルモンまたは濾胞刺激ホルモン
 (Follicle stimulating hormone, FSH)
・黄体化ホルモン(Luteinizing hormone, LH)
・甲状腺刺激ホルモン (thyroid stimulating hormone)
・ 成長ホルモン(Growth Hormone,GH)
・プロラクチン (prolactin, PRL)
・ プロオピオメラノコルチン
  ( Pro-opiomelanocortin, POMC)
・副腎皮質刺激ホルモン
 (adrenocorticotropic hormone,ACTH)
・ メラニン細胞刺激ホルモン
  (Melanocyte‐stimulating hormone,MSH)
・ エンドルフィン(Endorphin)
・ リポトロピン (Lipotropin)


脳下垂体

脳下垂体 ( ホルモンを分泌の部位 )

脳下垂体(のうかしゅいたい)は、多くのホルモンを分泌する内分泌器官。脳に接して脳の直下(腹側)に存在。内分泌器官である下垂体には、血管が非常に発達しており、分泌されたホルモンが効率よく血流に乗って全身に運ばれるようになっている。下垂体前葉のホルモンの分泌を調節するホルモンは、視床下部から分泌されており、下垂体を通る血管のうちの一部は、視床下部を経由してから下垂体に入るため、視床下部の分泌調節ホルモンの刺激が効率よく下垂体前葉に伝わるようになっています。一方、下垂体後葉ホルモンは、視床下部の神経細胞で産生され、神経細胞の軸索を通して運ばれます。この軸索は視床下部から下垂体後葉にまで達しており、ここで血管に放出されます。

分泌ホルモンの種類:
前葉
 ・ACTH (副腎皮質刺激ホルモン:adrenocorticotropic hormone)、 
 ・GH (成長ホルモン:growth hormone)
 ・PRL (プロラクチン:prolactin)、 
 ・TSH (甲状腺刺激ホルモン:thyroid stimulating hormone)
 ・LH (黄体形成ホルモン:luteinizing hormone)、 
 ・FSH (卵胞刺激ホルモン:follicle-stimulating hormone)

中葉
 ・MSH (メラニン細胞刺激ホルモン:melanocyte-stimulating hormone)

後葉
 ・OXT (オキシトシン:oxytocin)、
  中枢神経系では、扁桃体へ放出されれば警戒心が解け、側坐核へ放出されれば快感を感じます。
  末梢神経へ放出されれば、平滑筋の収縮に関与して分娩時の陣痛、子宮収縮、乳腺の筋線維を収縮させ乳汁
  分泌される。
 ・VP(=ADH) (バソプレッシンまたは抗利尿ホルモン:vasopressin)
間脳のおはなし  間脳のおはなし間脳のおはなし
   脳下垂体の位置
   出典画像:Anatomography

脳下垂体



松果体

松果体 (メラニン分泌器)

松果体(しょうかたい)は、脳にある小さな内分泌器。
脳内の中央、2つの大脳半球の間に位置し、2つの視床が結合する溝にはさみ込まれている。概日リズムを調節するホルモン、メラトニンを分泌することで知られている。

松果体細胞の構成は、4種類の細胞がある。
・松果体細胞は、4から6の突起がある細胞体からなる。メラトニンの生産と分泌を行う。
・間質細胞は、松果体細胞の間に位置する。
・血管周囲性の食細胞は、松果体には多くの毛細血管があり血管周囲性の食細胞はそうした血管の周りにある。
・松果体ニューロンは、高度な脊椎動物には松果体にニューロンが存在する。

ペプチド含有ニューロン状細胞は、ニューロン状のペプチド含有細胞が存在。
パラ分泌を調節する機能があると考えられる。

支配を受ける神経は、
・松果体は上頚神経節から交感神経。
・蝶口蓋動脈と耳神経節からの副交感神経。
・神経ペプチドPACAPを含む神経線維によって、三叉神経節。
間脳のおはなし  間脳のおはなし間脳のおはなし
松果体の位置
出典画像:Anatomography

松果体



脳室

脳室 (脳部位に栄養補給・酵素を供給、老廃物を代謝、衝撃から脳を守る)

脳室(のうしつ)は、脳の中心部に位置した空洞、小部屋で、脳室の壁にある脈絡叢で分泌(産生)された脳脊髄液(液体)を第3脳室、第4脳室へ流し脳の各部位に栄養補給、酵素を供給。また、老廃物の代謝を行う。

脳室の分類は、
側脳室:左右の大脳半球にある。室間孔(モンロー孔)で第3脳室とつながる 。
第3脳室(間脳に位置する):左右の大脳半球間にあり、中脳水道を介して第4脳室につながる。
第4脳室(橋・延髄の背側と小脳の間にある):マジャンディ孔、ルシュカ孔という穴が あって脳表面とつながっている。

脳脊髄液は、脈絡叢で血液より産生される。 脳室系を循環し、マジャンディ孔、ルシュカ孔から脳表に流れ出る。 脳表面や脊髄表面のクモ膜下腔を潤した後、クモ膜顆粒(絨毛)で血液中に吸収されます。
脳脊髄液の量は、大人で約150cc、1日の生産量は、約450〜500cc位で常に生産、循環が行われ約3回/日、入れ替わり一定量を保ち圧力も一定に保たれています。

脳は、脳脊髄液に包まれており外部からの衝撃のクッション役とも成ってます。また、血液から栄養供給を受け、脳脊髄液により栄養補給を受けています。
脳脊髄液と血液の間では物質交換を制限する機構があり血液脳関門(blood-brain barrier, BBB)と呼ばれています。
脳室間脳のおはなし  間脳のおはなし
脳室の位置
出典画像:Anatomography





































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